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54歳、管理職という役を降りてもいいと思った|会社を辞めたら肩書きはなくなる

54歳、管理職という役を降りてもいいと思った会社員が、首から社員証を外すイメージ 退職・働き方

会社員として長く働いていると、年齢とともに役職がついていきます。

私も今は管理職という立場で仕事をしています。

ただ、昔からあまり肩書きそのものを意識してきませんでした。

部下にも、できるだけ役職名ではなく、

「〇〇さん」

と呼んでもらっていました。

私にとって役職は、その人が偉いことを示すものではありません。

会社の中で、その役割を任されているだけ。

ずっと、そんな感覚で仕事をしてきました。

役職は「偉さ」ではなく、ただの役割

課長には課長の役割があります。

部長には部長の役割があります。

さらに上の立場になれば、判断することも、背負う責任も増えます。

でも、それはあくまで会社の中での話です。

役職が上だからといって、人として上になるわけではありません。

私は昔から、

役職とは、その役を演じるためのもの

くらいに考えてきました。

責任は果たす。

判断もする。

必要なら厳しいことも言う。

でも、それと「自分は偉い」は別の話です。

役職名で呼ばれるのが、あまり好きではなかった

だから、部下から役職名で呼ばれるのも、あまり好きではありませんでした。

「〇〇部長」

「〇〇課長」

と呼ばれるより、

「〇〇さん」

でいい。

その方が、私には自然でした。

もちろん、仕事上の上下関係がなくなるわけではありません。

立場によって責任の重さも違います。

それでも、会話をするときくらいは、一人の人間同士でいいと思っていました。

役職名で呼ばれると、少し壁ができる気がしたからです。

「退職したら肩書きなんて役に立たない」と言われても

よく、

「会社を辞めたら、それまでの肩書きなんて何の役にも立たない」

と言われます。

でも、私は昔からそれを聞いても、

「それなら、それでいい」

という感覚でした。

そもそも、肩書きを自分自身の価値だと思ったことがあまりないからです。

会社にいる間は、その立場に応じた役割があります。

判断しなければならないこともある。

責任を負うこともある。

ときには、言いたくないことを言わなければならない。

でも、それはあくまで、その役を任されているからやっているだけです。

役職がなくなったからといって、自分までなくなるわけではありません。

もしかすると、役を演じることに疲れてきたのかもしれない

最近になって、少し思うことがあります。

私は、管理職という役を演じることに、少し疲れてきたのかもしれません。

立場が上になるほど、自分の気持ちだけでは動けなくなります。

組織として判断しなければならないことも増えます。

誰かに厳しいことを言わなければならないこともあります。

本当はそう思っていなくても、その立場として言わなければならない。

そんな場面もあります。

これまで長く会社員を続けてきて、その役を演じることが当たり前になっていました。

でも、55歳での退職を考えるようになってから、

「もう、この役を降りてもいいのではないか」

と思うことが増えてきました。

「〇〇さん、飲みに行きましょうよ」が嬉しい

部下から、

「〇〇さん、飲みに行きましょうよ」

と本気で誘われると、私は素直に嬉しくなります。

上司だからではなく、一人の人間として付き合ってくれている。

そんなふうに感じられるからです。

今は休職中ですが、それでも誘ってくれる人がいます。

会社に行っていない。

仕事上の関係も止まっている。

それでも連絡をくれる。

そういう人とは、たぶん会社を辞めたあとも付き合いが続くのだと思います。

逆に、会社を辞めた瞬間に関係が終わる人もいるでしょう。

でも、それはそれでいいと思っています。

肩書きで付き合う関係は、長く続かなくてもいい

仕事をしていると、その人自身ではなく、

肩書きや立場を見て接してくる人

もいます。

役職が上がれば近づいてくる人もいれば、立場が変われば離れていく人もいます。

そういう人間関係は、私はあまり得意ではありません。

付き合うなら、

何の役職についているかではなく、

一人の人間として見てくれる人と付き合いたい。

そう思ってきました。

だから、退職後に関係が残る人が少なかったとしても、それほど気にならない気がします。

人数よりも、

肩書きがなくても付き合える人がいること

の方が大事です。

残したいのは、肩書きではなく人との関係

会社を辞めれば、役職はなくなります。

名刺もなくなる。

会社名を名乗ることもなくなります。

でも、不思議とそのことに寂しさはありません。

むしろ今、知りたいのは、

肩書きがなくなったあと、自分には何が残るのか。

退職後に残したいのは、

「以前はどんな役職だったか」ではなく、肩書きがなくても会いたいと思ってくれる人との関係です。

55歳で会社を辞めれば、長く演じてきた管理職という役も終わります。

会社を辞めることは、何かを失うことばかりではない。

一つの役を終えて、もう少し普通の自分に戻ること。

今は、そんなふうに感じています。

退職・働き方

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