25歳で結婚し、住宅ローンを組んで注文住宅を建てました。
これから幸せな家庭を築いていく。
そう信じて疑いませんでした。
ところが、結婚生活はわずか1年で終わりました。
離婚を切り出したのは妻でした。
私は仕事が大好きで、毎日夢中になって働いていました。
でも、その間に大切なものを失っていたのだと思います。
実は、私はこれまでに2回結婚しています。
以前、ブログでは40歳で妻を亡くした経験を書きましたが、その前に一度、離婚を経験しています。
今回は、これまであまり人に話してこなかった、最初の結婚と離婚について書いてみたいと思います。
毎朝一緒に通勤していた頃
最初の妻とは、会社で知り合いました。
私より1歳年下でした。
付き合い始めてからは、本当に毎日のように一緒にいました。
彼女は毎朝、公共交通機関を使って私の家の近くまで来てくれました。
そこから私の車に乗って、一緒に会社へ向かいます。
仕事が終われば、PHSで電話。
そして、私が彼女の家まで会いに行き、夜遅くまで話をしていました。
今の若い人には、PHSと言ってもわからないかもしれませんね(笑)。
毎朝一緒に通勤して、仕事が終わってからも会う。
それでも、話すことが尽きませんでした。
今思えば、何をそんなに話していたのでしょう。
特別なことをしていたわけではありません。
ただ、一緒にいることが楽しかった。
そんな毎日でした。
25歳で結婚。そして注文住宅を建てた
1年間の交際を経て、25歳で結婚しました。
そして、住宅ローンを組んで注文住宅の一戸建てを建てました。
まだ25歳。
今考えると、ずいぶん思い切ったことをしたものです。
結婚して、自分たちの家を建てる。
これから長い人生を一緒に歩んでいく。
当時の私には、そんな未来しか見えていませんでした。
自分の家を持ち、仕事を頑張り、家族を養っていく。
それが幸せな人生なのだと思っていました。
まさか、その生活がわずか1年で終わるとは、想像もしていませんでした。
仕事に夢中だった私が、妻の話を聞かなくなった
当時の私は、仕事が大好きでした。
もっと成果を出したい。
もっと成長したい。
そんな気持ちで、毎日仕事に打ち込んでいました。
仕事が終わる時間も遅くなり、家に帰ってからも頭の中は仕事のことばかり。
妻が話しかけてきても、上の空でした。
話を聞いているつもりでも、きっと聞けていなかったのでしょう。
付き合っていた頃は、毎晩遅くまで話をしていたのに。
結婚してからは、妻との会話より仕事を優先するようになっていました。
自分では、家族のために一生懸命働いているつもりだったのかもしれません。
でも、それだけでは足りなかったのだと思います。
毎日一緒に暮らしている。
同じ家に帰ってくる。
それだけで、夫婦としての関係が続いていくと思っていたのでしょう。
結婚する前は、あれほど一緒にいる時間を大切にしていたのに、結婚した途端、それが当たり前になってしまった。
今振り返ると、そこに大きな問題があったように思います。
妻から離婚を切り出された
そんな生活が続く中、妻から離婚を切り出されました。
これからもずっと一緒に暮らしていく。
私は、そう思い込んでいました。
だから、妻から離婚を告げられたとき、簡単には受け入れられませんでした。
何とか考え直してもらおうと、必死に食い下がりました。
でも、妻の気持ちが戻ることはありませんでした。
今振り返れば、突然の出来事ではなかったのだと思います。
妻の気持ちは、日々の生活の中で少しずつ離れていったのでしょう。
もちろん、本当の気持ちは妻にしかわかりません。
ただ、私が妻の気持ちに十分向き合っていなかったことは確かです。
仕事では、周囲の変化に気づこうと一生懸命だったはずなのに。
一番身近にいた妻の変化には、気づけませんでした。
気づいたときには、もう遅かったのです。
最終的には、私が家を出ていく形で離婚しました。
25歳で結婚し、26歳で離婚。
結婚生活は、わずか1年でした。
仕事を頑張ることは、間違いだったのか
あれから長い年月が経ちました。
今でも、仕事を一生懸命頑張っていたこと自体が間違いだったとは思っていません。
仕事が楽しいというのは、幸せなことです。
実際、私は仕事を通じて多くの経験をし、成長することができました。
ただ、仕事に夢中になるあまり、身近な人の気持ちに目を向けられなかったことは、反省しています。
家族のために働く。
それ自体は悪いことではありません。
でも、家族のためと言いながら、家族との時間を犠牲にしていたら、何のために働いているのかわからなくなります。
もちろん、仕事と家庭を両立している人もたくさんいます。
私がうまくできなかっただけなのかもしれません。
それでも、今だからこそ思うことがあります。
大切な人との関係は、一緒にいるだけで続くものではない。
相手の話を聞くこと。
気持ちを伝えること。
何気ない時間を一緒に過ごすこと。
そんな当たり前のことが、夫婦には必要だったのだと思います。
その後、再婚。そして40歳で妻との別れ
離婚後、私は再婚しました。
そして、2人の子どもに恵まれました。
しかし、40歳のとき、妻を病気で亡くしました。
最初の結婚は離婚。
2度目の結婚は死別。
まったく違う別れですが、どちらも私の人生に大きな影響を与えました。
最初の結婚では、仕事に夢中になるあまり、夫婦の時間を大切にできませんでした。
そして2度目の結婚では、もっと一緒に過ごしたかったのに、その時間が突然終わってしまいました。
人生は、思い描いたとおりにはいかないものです。
40歳で妻を亡くしたときのことは、別の記事に詳しく書いています。

54歳になった今、仕事より大切にしたいもの
そして現在、私は54歳。
34年間勤めてきた会社を退職しようと考えています。
会社からは戻ってきてほしいと言われていますが、退職したい気持ちは変わっていません。
その理由については、「会社から『戻ってきてほしい』と言われても、退職したい気持ちが強い理由」という記事にも書いています。
若い頃の私は、仕事を頑張ることが人生の中心でした。
給料が上がること。
役職が上がること。
大きな成果を出すこと。
それが嬉しくて、仕事に夢中になっていました。
でも今、一番欲しいものは違います。
自分の時間です。
家族と過ごす時間。
自分の好きなことをする時間。
そして、何気ない日常を楽しむ時間。
もちろん、生活していくためにはお金も必要です。
だからこそ、50歳から本格的に資産形成を始め、退職後の生活について考えるようになりました。
現在、住宅ローンは7,000万円を超えています。
それでも退職を考えています。
住宅ローンを抱えながら退職する理由や、お金の見通しについては、「住宅ローン7,000万円超でも55歳退職」という記事に詳しく書いています。
ただ、お金を増やすことだけが人生の目的ではありません。
若い頃の私は、仕事で成果を出せば、幸せになれると思っていました。
でも、人生には仕事の成果やお金では取り戻せないものがあります。
25歳での離婚。
そして40歳での妻との死別。
二度の別れを経験して、ようやく気づいたことです。
大切な人と過ごせなかった時間は、二度と取り戻せない。
25歳の私には、わからなかったことです。
54歳になった今、これからは家族との時間も、自分の時間も大切にしていきたい。
34年間働いてきた私が、今、退職を考えている理由の一つです。


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