※この記事は、55歳での退職を具体的に考え始めた時期に書いたものです。その後、仕事や生活の状況が変わり、退職についての考え方も少しずつ変化しています。
私は今、55歳で会社を退職しようか悩んでいます。
これまでは56歳での退職を目標にしてきました。
資産をもう少し増やし、現金比率も高めてから辞めた方が安全だと考えていたからです。
ただ最近は、
「あと1年以上、本当に今の働き方を続けられるのだろうか」
と考えるようになりました。
退職を考え始めると、
「いくらあれば辞めても大丈夫なのか」
という疑問が出てきます。
ただ、実際に自分の退職を考えてみると、資産額だけでは答えが出ないことが分かってきました。
生活費や住宅ローン、年金を受け取るまでの期間、退職後の働き方など、確認しなければならないことはいくつもあります。
今回は、資産があっても退職を決めきれない理由を整理してみます。
仕事が嫌いなわけではない
退職時には、ある程度まとまった金融資産を確保できる見込みです。
それでも、「もう辞めても大丈夫なのか」という不安は消えません。
住宅ローンはまだ長く続きますし、今後の生活費や健康面のことも気になります。
一方で、会社には長く勤めてきましたし、恩もあります。
以前、「収入に不満はない。それでも会社を辞めたい理由」でも書きましたが、仕事そのものが嫌いだから辞めたいわけではありません。
退職するにしても、最後まできちんと働き、できる限り迷惑をかけずに辞めたいと思っています。
だからこそ、退職時期としては3月末が最もよいと考えています。
中途半端な時期に突然辞めるよりも、早めに意思を伝え、引き継ぎを行い、年度末で退職する方が会社に対しても誠実だと思うからです。
問題は、それが来年3月なのか、再来年3月なのかということです。
56歳まで働く方が、経済的には安全
経済面だけを考えれば、もう1年働いた方が安全です。
現在は、収入には恵まれている方だと思っています。
1年間働けば、生活費を払いながらでも資産をさらに増やせます。
55歳で退職する場合は、投資信託と現金を合わせて、退職後の生活を支えられるだけの金融資産を確保する計画です。
一方で、住宅ローンは毎月約23万円あり、80歳まで続きます。
退職後の生活費は、住宅ローンを含めて月45万円を目標にしています。
ただ、現在の実際の支出は45万円を上回る月が多く、本当にこの金額まで抑えられるのかを毎月の家計簿で確認しているところです。
実際に、「月45万円で生活できるか?2026年8月の支出は48万9,371円」の記事のように毎月の家計簿を確認しながら、退職後の生活費を考えています。
年金を受け取るまでの期間は、基本的に資産を取り崩して生活することになります。
実際に60歳までにいくら必要になりそうなのかは、「55歳で退職したら、60歳までいくら必要?」で試算しています。
さらに、住宅ローン金利が上昇する可能性もあります。
投資信託も毎年順調に増えるとは限りません。
相場が大きく下落したときに、給与収入のない状態で資産を取り崩すのは、今まで経験したことのない生活です。
「あと1年働けば、退職後の生活の安心度はさらに高くなる」
経済面だけを考えれば、やはり56歳まで働く方が合理的です。
それでも、55歳で辞めたいと思う理由
一方で、最近は仕事のことを考えるだけで気持ちが重くなることがあります。
休日は比較的落ち着いて過ごせても、出勤日が近づくにつれて憂鬱になります。
夜に翌日の仕事を考えて、動悸がすることもあります。
以前なら気にならなかった人間関係や、職場で誰かの悪口を聞くことも、今は強い負担に感じます。
「56歳まで働けば安心」ということは分かっています。
しかし、無理を続けた結果、突然会社に行けなくなったり、長期間休むことになったりすれば、会社にも迷惑をかけます。
このまま無理を続けることが、本当に自分にとって良いのか。
そう考えると、まだ余力があるうちに退職する方が、結果的にはよい選択なのかもしれません。
退職後の働き方については考えが変わってきた
この記事を書いた当時は、55歳で退職したら再就職せず、基本的に働かないつもりでした。
ただ、その後は「まったく働かない」と決めるのではなく、無理のない範囲で少し働くことも選択肢として考えるようになっています。
この考え方の変化については、「退職後に働かないという選択は、本当に現実的なのか」で詳しく書いています。
早く辞めることが正解とは限らない
55歳で退職すれば、自由な時間は大きく増えます。
仕事のストレスから離れ、ブログや登山、ゴルフなど、自分がやりたいことに時間を使えるようになります。
一方で、退職後に生活の張りを失ったり、人とのつながりが減ったりする可能性もあります。
今は仕事から離れたいという気持ちが強いため、退職後の生活を良い方向に想像しすぎている部分もあるかもしれません。
そして、これまで毎月給料が入ってきた生活から、毎月資産を取り崩す生活へ変わります。
資産残高が減っていくことに、自分がどこまで耐えられるのかも分かりません。
退職したことを後悔しても、今と同じ条件で会社員に戻れる可能性は低いでしょう。
だから、勢いだけで決めてはいけないと思っています。
当時は、来年3月末の退職に気持ちが傾いていた
まだ最終決定ではありません。
ただ、再来年3月まで働くことを考えると、かなり長く感じます。
経済的な安全だけを優先して働き続け、心身の調子を崩してしまっては意味がありません。
そのうえで、「経済的に最も安全な選択」ではなく、「自分が納得して生きられる選択」をしたいと思っています。
55歳で辞めるのは、一般的には早いのかもしれません。
しかし、人生の残り時間を考えれば、決して早すぎるとは言い切れません。
お金を増やすために時間を使うのか。
ある程度のお金で納得し、自分の時間を取り戻すのか。
今、その分岐点に立っています。
退職が不安なら、まず何を確認すればいいのか
私自身、退職について考えれば考えるほど、不安になることがあります。
ただ、漠然と「会社を辞めても大丈夫だろうか」と考えているだけでは、なかなか答えは出ません。
そこで、退職を考えるときには、少なくとも次のことを一つずつ確認していく必要があると思っています。
- 退職後、毎月いくらで生活したいのか
- 年金を受け取るまでに何年あるのか
- その間の生活費はいくら必要なのか
- 住宅ローンなど、退職後も続く固定費はいくらあるのか
- 税金や社会保険料をどのくらい見込んでおくのか
- 株価が下がったときに使える現金をどのくらい持つのか
- 退職後にまったく働かないのか、少し働くのか
- 退職してできた時間を何に使いたいのか
こうして分けてみると、「退職して大丈夫か」という大きな不安が、確認できる問題に変わります。
すべての不安をなくすことは難しくても、「何が分からないのか」が見えれば、次に確認することも分かります。
私自身も、退職後のお金と暮らしを一つずつ確認しながら、自分が納得できる答えを探していきたいと思っています。
もし55歳で退職するとしたら、残された期間に具体的に何を準備しておきたいのかについては、「55歳で退職するなら、あと7か月で何を準備するか」の記事で整理しています。


コメント