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会社を休んでみて気づいた、これまで見えていなかったこと

会社を休んでみて、これまで見えていなかった日常に気づいた50代男性のイラスト 退職・働き方

会社を休むようになってから、これまでとは少し違う毎日を過ごしています。

経緯については、「適応障害と診断され、1か月仕事を休むことになりました」で書いています。

何か特別なことを始めたわけではありません。

街を歩いたり、買い物をしたり、本を読んだり、映画を見たり。

どれも普通のことです。

それでも、時間に余裕ができたことで、以前なら気づかなかったものを見るようになりました。

今回は、会社を休んでみて、これまで見えていなかったことについて書いてみます。

土日の街を、これまでとは違う目線で見るようになった

私は長く、土日も仕事をする生活をしてきました。

通勤していた頃、土日の朝に感じていたのは、

「今日は道路が空いていて走りやすいな」

ということくらいでした。

ところが会社を休んでから、土日に街へ出る機会が増えました。

すると、各地でイベントが開かれていたり、お祭りをやっていたり、家族連れで賑わっていたりします。

もちろん、土日が賑わっていることは以前から知っていました。

それでも、自分が仕事へ向かう側ではなく、その中を歩く側になってみると、見え方が違います。

「土日って、こんなふうに街が動いていたんだな」

そんなことを感じるようになりました。

子どもたちと休みが合わない生活を続けてきた

土日出勤だったため、子どもたちが小さい頃も休みがなかなか合いませんでした。

一緒に出かけるのは、長期休暇などが中心でした。

土日は、妻が子どもたちを連れて、いろいろなところへ出かけていました。

当時の私は、それを特別なこととは思っていませんでした。

仕事なのだから仕方がない。

そう考えていたのだと思います。

でも今、土日に街を歩いていると、周りには家族連れがたくさんいます。

その光景を見ながら、

「妻は、寂しいと感じることもあったのかもしれない」

と思うようになりました。

子どもたちを連れて出かけても、周りには家族そろって歩いている人たちがいたはずです。

もちろん、今になって過去を後悔しているわけではありません。

仕事をしながら、そのときできることをしてきたつもりです。

ただ、会社から少し離れたことで、自分が長い間どんな生活をしていたのかを、以前とは違う目線で見るようになりました。

スーパーでも、今まで見ていなかったものが見える

食材の買い物も変わりました。

仕事をしていた頃は、スーパーへ行っても、いつも買っているものを買って帰ることがほとんどでした。

必要なものを探して、カゴに入れて、帰る。

売り場をゆっくり見ることはあまりありませんでした。

今は、これまで通り過ぎていた棚を見ることがあります。

すると、

「こんな食材があるんだ」

「こんな調味料もあるのか」

と気づきます。

買わなくても、見ているだけで意外と楽しい。

同じスーパーでも、急いでいるときと、ゆっくり歩いているときでは、ずいぶん違って見えるものです。

休日まで、予定を詰め込んでいた

仕事をしていた頃は、家で映画を見ることはほとんどありませんでした。

たまに休日に映画館へ行くとしても、映画を見て、そのあと買い物をして、ほかの用事も済ませる。

そんなふうに、一日の中にいくつも予定を入れていました。

せっかくの休日なのだから、無駄にしたくない。

何もしていない時間があると、もったいないような気がしていました。

振り返ってみると、私は暇な時間ができないように、予定を埋めることを考えていたのだと思います。

コーヒーを飲みながら映画を見る時間

今は、家でコーヒーを飲みながら映画を見ることがあります。

映画を見終わっても、すぐに次のことを始める必要はありません。

そのままコーヒーを飲みながら、少しぼんやりする。

以前なら、

「この時間に何かできるのではないか」

と考えていたかもしれません。

今は、こういう時間も悪くないと思っています。

何も予定が入っていない時間は、埋めなければならない時間ではない。

そんなふうに思えるようになったのも、会社を休んでからの変化です。

図書館へ行って、本を読むようになった

最近は図書館へも行くようになりました。

これまでは、本の内容を知りたいと思っても、YouTubeなどの本要約を見ることが多くありました。

短い時間で内容を知ることができるので、とても便利です。

要約なら数十分で概要を知ることができる内容を、本では何時間もかけて読みます。

効率だけを考えれば、要約の方がいいのかもしれません。

それでも本を読んでいると、著者がなぜそう考えたのか、その結論に至るまでの過程まで知ることができます。

途中で立ち止まって、自分なりに考える時間もあります。

「早く答えを知る」ことだけが、時間の使い方ではないんだなと思うようになりました。

これから欲しいのは、こういう時間なのかもしれない

会社を休んで感じているのは、自由な時間が増えたことだけではありません。

土日の街の様子。

スーパーに並んでいる商品。

本に書かれている、結論までの途中の話。

家で何もしない時間。

どれも以前からそこにありました。

ただ、仕事をしていた頃の私は、あまり見ていなかったのだと思います。

早く移動する。

早く買い物を済ませる。

短い時間で情報を得る。

空いた時間があれば、また予定を入れる。

そうやって時間を無駄なく使うことを、ずっと考えてきました。

私は今、会社へ戻るのか、それとも退職するのかを考えています。

会社に戻る理由と辞める理由については、「このまま退職して後悔しないか。会社に戻る理由と辞める理由を書き出してみた」で、今の気持ちを整理しています。

退職について考えると、どうしても資産や生活費など、お金のことが中心になります。

もちろん、お金は大切です。

ただ、今回会社を休んだことで、もう一つ考えるようになりました。

「自分はこれから、どんなふうに時間を使いたいのか」

ということです。

旅行へたくさん行ったり、毎日何か特別なことをしたりしなくてもいいのかもしれません。

街をゆっくり歩く。

スーパーを眺める。

本を読む。

コーヒーを飲みながら映画を見る。

そして、ときには何もしない。

そんな普通のことを、急がずに楽しめる。

今の私が欲しいと思っているのは、案外そういう時間なのかもしれません。

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