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20代でスキーに150万円使った。それでも後悔していない理由

20代の会社員が昼休みに仲間とスキー板へワックスをかけ、仕事後にスキー場へ向かう様子を描いたイラスト 人生・家族

私が初めて就職したとき、母から言われたことがあります。

「給料天引きで、毎月1万円は貯蓄しなさい」

そして、2年目になったら毎月2万円、3年目になったら3万円、4年目になったら4万円と、毎年1万円ずつ貯蓄額を増やしていきなさい、と教えられました。

当時の私は、その言葉を素直に守っていました。

7年目くらいまでは毎年貯蓄額を増やし、毎月7万円ほどを給料から天引きで貯めるようになりました。

ボーナスからの貯蓄額も少しずつ増やし、最終的にはボーナスのたびに20万円ほど貯蓄していたと思います。

給料天引きなので、自分ではあまり貯金をしている感覚がありません。

気がつけば、知らない間にある程度のお金が貯まっていました。

今考えると、この母の教えは本当に大きかったと思います。

貯まっていることを思い出してしまった

ところが20代の頃、私はあることに夢中になっていました。

スキーです。

あるとき、会社で積み立てていた貯蓄があることをふと思い出しました。

そして、そのお金をかなりの勢いで使ってしまいます。

一冬でスキーに使ったお金は、たしか150万円くらいだったと思います。

今考えるとなかなかの金額です。

ただ、当時は本当にスキーが楽しくて仕方ありませんでした。

休みの日はほぼ毎週スキー場へ行っていました。

その冬、休みの日なのにスキーへ行かなかった日は、たしか2日しかありませんでした。

それくらい夢中になっていました。

スキー板を積んだまま会社へ行っていた

当時は車で会社へ通勤していました。

冬になると、車にはスキー板を積んだまま会社へ行っていました。

そして昼休みになると、同じようにスキーが好きな仲間と一緒に、一生懸命スキー板のワックスがけをします。

「今日は絶対に定時で上がるぞ」

そんなことを言いながら、みんな仕事も一生懸命やっていました。

早く仕事を終わらせて、定時になったら会社を出る。

そして、そのままみんなでスキー場へ向かいます。

今思い返しても、本当に楽しい時間でした。

仕事を終えて、そのままスキー場へ向かう。

休日は思い切り滑り、休みが終わればまた会社へ行く。

体力もあったのでしょう。

今では、とても同じ生活はできないと思います。

150万円は無駄遣いだったのか

もし当時の150万円を使わず、そのまま貯金していたら。

あるいは、投資に回していたら。

今ではもっと大きなお金になっていたかもしれません。

そう考えることもできます。

お金だけを基準に考えれば、150万円を一冬で使ってしまったことは、決して効率の良い使い方ではありません。

でも、私は今でも後悔していません。

20代のあの時期に、仲間と毎週のようにスキーへ行ったこと。

昼休みにワックスをかけながら、仕事が終わるのを楽しみにしていたこと。

仕事が終わった瞬間にスキー場へ向かったこと。

そういった経験は、今お金を出しても取り戻すことができません。

今となっては、とても良い思い出です。

母が教えてくれたのは「貯金」だけではなかった

母から教わったのは、

「お金は使わずに貯めなさい」

ということだったのかもしれません。

でも、今振り返ってみると、私は少し違う意味で受け取っています。

若い頃から貯蓄する習慣があったからこそ、自分が本当にやりたいことができた。

もしまったく貯金がなかったら、あれほどスキーに夢中になることもできなかったでしょう。

そう考えると、貯金というのは、単に残高を増やすためのものではないのだと思います。

自分が何かをやりたいと思ったときに、

「やる」

という選択ができる。

そのためのお金でもあります。

お金は人生の選択肢を増やすもの

私は今も資産を貯めています。

若い頃とは違い、今のお金の使い道として考えているのは、モノや遊びだけではありません。

これからの人生をどう生きるのか。

会社員を続けるのか。

それとも、どこかで会社を辞めて、自分の時間を増やすのか。

そういう選択にも、お金は大きく関係してきます。

今、収入に大きな不満がない中でも会社を辞めたいと考えている理由については、「収入に不満はない。それでも会社を辞めたい理由」に書いています。

振り返ってみると、20代の頃も今も、本質的には同じなのかもしれません。

20代の私は、貯めたお金を使ってスキーに行く自由を手に入れました。

そしてこれからは、これまで貯めてきた資産を使って、自分の時間を手に入れることを考えています。

実際に55歳で会社を辞められるのかについては、資産額や住宅ローンも含めて「資産7,100万円あっても、退職を決めきれない」で考えています。

もちろん、お金は大切です。

将来のために貯めることも大切です。

でも、貯めることだけが目的になってしまうのも違う気がします。

人生には、その時にしかできないことがあります。

20代の頃の私は、それをスキーに使いました。

あの150万円を今も持っていたら、資産額は少し増えていたでしょう。

でも私は、あの冬を150万円で買ったと思えば、決して高い買い物ではなかったと思っています。

そして今も、

お金は貯めることが目的ではなく、人生の選択肢を増やすためにある。

そんなふうに考えています。

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