私はこれまで、人生で4回家を買ってきました。
注文住宅、中古マンション、新築マンション、そして再び新築マンションです。
こうして並べると、住宅が好きで何度も買い替えたように見えるかもしれません。
しかし実際には、その時々の人生の変化に合わせて住まいを選んできた結果です。
1回目は、譲ってもらった土地に建てた注文住宅
最初に家を購入したのは、初婚のときでした。
当時、妻の親戚から土地を譲っていただき、その土地に注文住宅を建てました。
土地を用意してもらえたため、住宅を建てる条件としては非常に恵まれていたと思います。
しかし、その家での生活は長く続きませんでした。
家を建ててから約1年後、私たちは離婚しました。
大きな原因は、私が仕事に夢中になりすぎていたことです。平日だけでなく、休日も頭の中は仕事のことばかりでした。
当時の私は、一生懸命働くことが家族のためになると思っていました。
しかし、今振り返ると、仕事を優先するあまり、家庭に十分向き合えていなかったのだと思います。
離婚後、注文住宅は元妻に引き継いでもらい、私は家を出ました。
そして、しばらくアパートで暮らすことになりました。
2回目は、中古マンション
アパートで暮らしているうちに、毎月家賃を払い続けるより、自分の住まいを持った方がいいのではないかと考えるようになりました。
そこで購入したのが、中古マンションです。
20代後半だったと思います。
当時は、まだ現在ほどマンション価格も高くなく、私にとっても現実的に購入できる金額でした。
しばらくは一人で暮らしていましたが、その後、再婚することになる女性が私のマンションで一緒に暮らすようになりました。
やがて長男が生まれ、家族は3人になりました。
一人暮らしには十分だった中古マンションも、家族が増えると少しずつ狭く感じるようになります。
その後、妻が2人目の子どもを妊娠しました。娘です。
家族4人で暮らすには、今のマンションでは狭い。そう考え、再び住み替えることを決断しました。
3回目は、少し無理をして買った新築マンション
3回目に購入したのは、新築マンションでした。
子どもが2人になり、家族4人で暮らすことを考えて選んだ住まいです。
購入価格は3,150万円でした。
購入当時は、資金的に余裕があったわけではありません。
それでも、家族4人で暮らすためには必要な選択だと考えていました。
このマンションには、約25年間住みました。
子どもたちが成長し、家族で多くの時間を過ごした、私にとって最も長く住んだ家です。
しかし、その25年の間には、人生を大きく変える出来事もありました。
妻が病気で亡くなり、その後、息子は成長して結婚し、家を出ていきました。
妻を亡くした当時のことについては、「40歳で妻を亡くして、私の人生は変わった」で詳しく書いています。
そして、娘と私の2人暮らしになりました。
家族4人のために選んだマンションは、2人で暮らすには少し広すぎるようになりました。
また、建物や設備の老朽化も目立つようになり、これから先の暮らしを考えると、もう少し便利でコンパクトな住まいに移りたいと思うようになりました。
4回目は、娘との2人暮らしに合わせた新築マンション
その後、4回目となる住宅購入をしました。
再び新築マンションです。
家族4人で暮らす家ではなく、娘と私の2人で暮らすことを前提に選びました。
以前よりコンパクトになりましたが、駅から近く、通勤時間も大幅に短くなり、設備も新しく、暮らしやすさは大きく向上しました。
仕事を続ける前提で考えれば、今回の購入は合理的な選択だったと思います。
しかし、退職を現実的に考えるようになると、大きな住宅ローンを抱えたことへの不安も感じるようになりました。
住みやすさには満足しています。それでも、退職後の生活を考えると、本当にこの選択でよかったのかと悩むことがあります。
早期退職を考えるようになってから、このマンションの住宅ローンをどう感じているのかについては、「気に入った新築マンションが、早期退職の重荷になっている」で詳しく書いています。
4回目のマンション購入で、なぜローン完済済みのマンションを売って再び住宅ローンを組んだのかは、「ローンのない家を手放して、新築マンションへ住み替えた」で詳しく書いています。
4回家を買って感じたのは、「一生住む家」にこだわらなくていいということ
これまでの4回の住宅購入を振り返ると、どの家にも購入した理由がありました。
注文住宅は、結婚生活を始めるための家でした。
中古マンションは、離婚後の生活を立て直すための家でした。
3回目の新築マンションは、妻と子ども2人の家族4人で暮らすための家でした。
そして、現在の新築マンションは、娘との2人暮らしと通勤の負担を減らすために選んだ家です。
家は一生に一度の買い物と言われますが、私の場合は、人生が変わるたびに住まいも変わってきました。
4回家を購入して感じるのは、将来を完璧に予測して家を選ぶことはできないということです。
今のマンションが、私にとって最後の家になるのかは分かりません。
ただ、4回家を買ってきた今は、「一生住む家」を選ぶことより、その時の自分や家族に合った家を選ぶことの方が大切なのだと思っています。


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